自転車の選び方・乗り方

マウンテンバイク(MTB)

タイヤが太く、オフロードが大得意

マウンテンバイク(MTB)は70年代初頭、アメリカ・サンフランシスコにて当時の青年たち(ゲーリー・フィッシャー、トム・リッチ-、など)が古いビーチクルーザー(※)を改造して変速機を付け、未舗装路を駆け下りる遊びをしたのが起源とされています。

未舗装路や登山道を走るため、太いタイヤと丈夫なフレーム、パーツが装着されています。また、基本的にサスペンションを装備していたり、自動二輪車のようにディスクブレーキを装備していたりすることなども特徴で、自転車の中でも最も技術開発が盛んなジャンルのひとつです。

(※ビーチクルーザー…元々はサーファー達が海岸や海岸沿いを走る為につくりだした、アメリカンでクラシカルな外観が特徴の自転車)

特徴

種類

街乗り~里山タイプ

●クロスカントリー(ハードテイル)

クロスカントリー(ハードテイル)

サスペンションが前のみのタイプ。急な斜面や階段に遭遇しても簡単に担ぎ上げられる軽さが魅力のバイク。サスペンションにこぐ力が吸収されにくく、軽快なペダリングとハンドリングは狭い山道で真価を発揮します。街乗りにも向き、お求めやすい価格のモデルが多いのもこのジャンル。

●クロスカントリー(フルサスペンション)

クロスカントリー(フルサス)

モトクロスバイクなみの前後のサスペンション、車やバイクと同じ油圧タイプのディスクブレーキ等を搭載した、スピードに特化したダウンヒルレース(山道を駆け下るレース)用のマシン。一方、登りの性能はクロスカントリーなどに譲ります。

●プレイバイク

プレイバイク

リアはサスペンション無しの、頑丈なフレームが特徴。車体の上で体が動かしやすい様にサドルは低くし、前をやや上げるセッティングです。ダートジャンプ、パークやストリートで使われるため、技を失敗し投げ出したりするため扱いが雑な分丈夫なものが求められます。後述のフォークロスレースで使用されることもあります。

里山~山岳タイプ

●ダウンヒル

ダウンヒル

モトクロスバイクなみの前後のサスペンション、車やバイクと同じ油圧タイプのディスクブレーキ等を搭載した、スピードに特化したダウンヒルレース(山道を駆け下るレース)用のマシン。一方、登りの性能はクロスカントリーなどに譲ります。

●オールマウンテン(フリーライド)

オールマウンテン

登坂性能を確保しながらある程度ダウンヒルもこなし、その名の通りオールマイティーなのがこのジャンル。「ダウンヒル系」と下りも登りも得意な「クロスカントリー系」、後述する「フォークロス」という競技向きの「4X(フォークロス)系」の3種類に分かれます。

●4X(フォークロス)

フォークロス

フォークロス用バイク。フォークロスとは、オフロードショートトラックコースで4人から6人が一斉にスタートし、1番最初にゴールした人が勝者となるレースです。

トレンド

29erの台頭

26インチ29インチ

通常の26インチモデル(左)と、その29er版(右)。車輪の大きさの違いが見てとれる。

長らくMTBのホイールは26インチが主流でしたが、近年”29er(Two Niner)”と呼ばれる、29インチのより大きなホイールを搭載したモデルが人気を博しています。大きな車輪は、踏破性と速度維持性の向上を実現します。一方、もちろん重量は増えることになります。

サスペンション性能の飛躍的な向上

ROCKSHOCKSのリアサスペンション、monarch plus

MTB用リアサスペンションの一例。サスペンションは用途に合ったストローク量の選択が重要。

MTBにはサスペンションがついていることが当たり前となっていますが、自転車そのものの歴史に比べるとサスペンションがついたのは比較的最近のことです。

サスペンションの進歩とともに、かつては走ることが難しかったような地形でも踏破できるようになり、それとともにMTBのジャンルも細分化してゆきました。この分野は今でも発展途上であり、続々と新機構が開発されています。今後も目が離せないでしょう。

因みに、サスペンションのストローク量はMTBの中でもどのタイプの車種なのか測る目安になるので、MTBを選ぶ際は注目すべきポイントです。

全ジャンルへのカーボン素材の普及

ドイツのメーカー、コラテックのカーボンフレーム

カーボンフレームのマウンテンバイク。このモデルのようなクロスカントリーモデルでは特に普及してきています。

これまでも、クロスカントリーなどにおいてはカーボン(CFRP)製のフレームは存在しましたが、技術の進歩により、ダウンヒルなどのよりハードなジャンルにまでカーボン製フレームが登場しています。重量に対する強度の点で優れたカーボン素材を使用することで、より軽量なバイクが作れるようになりました。

また、カーボンモデルの価格は以前に比べて大幅に下落しており、手の届きやすい存在になってきています。

スタイル

ファッション

障害物が多く、路面も荒れた山の中を走るMTBでは、怪我から身を守るためにきちんと装備を整えたいところです。

ウェア専門館もあります

もっと自転車でファッションを楽しんでもらいたい。高機能ウェアを実際に体感して欲しい。ウェアやアクセサリーにもこだわるワイズロードは、ウェア専門館をご用意しています。

新宿ウェア館 上野ウェア館  川崎ウェア館  名古屋ウェア館 大阪ウェア館

Y'sスタッフおすすめ!カスタムポイント

もっとカッコよく!もっと高性能に!

簡単に自分だけの一台にカスタマイズできるということは自転車の大きな魅力のひとつです。カスタムはしたいけど、どこから手を入れたらいいのか分からない…という方のため、ワイズロード各店のスタッフにおすすめのポイントを聞いてみました。

1位タイヤ

「走りや見た目の変化がわかりやすいうえ、自分で交換する場合も作業が楽です。」(横浜店)

「走るシチュエーションに応じて太さや接地面のタイプを使い分けるのがおすすめです。」(府中多摩川店)

「ホイールを変えたときほどではありませんが、乗り味が変わるパーツの代表です。」(松山店エミフルMASAKI)

2位ペダル

「路面の情報を体に伝える重要なパーツです!バイクコントロールの要!安定感・操作性の向上が狙えます。」(東大和店)

「シューズとの相性で乗りやすさが変わりますよ。」(二子玉川店)

「MTBのペダルは、いわばステップです。グリップ感が重要。」(名古屋本館)

3位ブレーキ

「油圧ブレーキにすれば、本格的な山にも対応できます。」(越谷アウトレット店)

「機械式から油圧式に交換すれば、コントロール性が向上します。」(上野本館)

「山を走るならば重要なパーツです。」(渋谷本館)

他にはこんな意見が寄せられました。

ハンドルバー
「乗り方、見た目全てに影響するので重要です。」(池袋本館)
サスペンション
 フォーク
「より高グレードな物に交換すれば、軽量なエアサスペンションやストローク調整、ロックアウト機能が追加になるなど、大きく性能がアップ。ワンランク上の本格オフロードバイクになります。」(新宿本館)
ステム
「削りだし加工など個性的な商品が多いです。サイズ合わせだけでなく、外観のカスタムにも。」(船橋店)

圧倒的に多かったのが、タイヤです。MTBは装着できるタイヤの幅が広いので、タイヤ一つ変えるだけでトレイルから町乗りまで対応させることができることは特徴のひとつです。ペダルについては種類が多いうえに、材質や色まで様々なものが出ているので、カスタマイズの楽しみという点でも納得の結果ですね。

あなたと自転車の力を引き出します

ワイズロードはあなただけの一台づくりを強力にサポートします。下記以外にも独自のサービスを多数ご用意。詳しくは「充実のサポート/サービス」のページをご覧ください。

BioRACER
スポーツバイクではサイズ設定が超重要!自転車をあなたの身体にフィットさせる
「バイオレーサー」
Y'sTech
愛車のメンテナンスも、カスタマイズも。確かな技術の
「Y's Tech」

遊ぶ

通勤用・街を走る

街中やサイクリングロードを颯爽と駆け抜ける強靭な車体に惚れ、MTBのとりこになるユーザーが増えています。まずは通勤や、近距離移動の足として活用してみませんか。いつもの景色が違って見えるはずです。

山道~ゲレンデを走る~ダウンヒル~

本格的に山道を走りたい!街乗りから興味を持った方、テレビや雑誌で見て興味を持った方、街から一歩も出たことがない方、様々だと思いますが、その夢が実現できるコースをひとつご紹介します。

富士見パノラマスキー場


大きな地図で見る

長野県諏訪郡富士見町にあるスキー場です。夏季はMTBのメッカとなっており、入門者から超上級者まで楽しめるオススメのスポットです。レンタルMTBもあるため、MTBの魅力がどんなものか知ってみたい、という方にもうってつけです。

おすすめロケーション

一口に山といっても、斜面を高速で駆け降りるダウンヒルからのんびりとした林道ツーリングまでさまざまで、各車種で得意なジャンルが異なります。また、山以外でも通勤などの街乗りや街中の構造物を使う遊びなどもあり、自分がやりたいことに応じた車種を選ぶのが重要です。

クロスカントリー
フリーライド
ダウンヒル

MTBおすすめロケ―ション

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